Oswald の不自然な逮捕劇


Oswald は事件後、TSBD ビルの6階で警官に目撃されているのですが、倉庫の主任が彼は従業員だと証明したので、その時は逮捕されなかった。その後、バス、タクシーを乗り継ぎ、オーククリフ地区のアパートに帰る。そのとき、Oswald に近づいてきた警官J.D.テイピットに3発の銃弾を浴びせ殺すのを、彼のアパートから1区画離れた箇所にいた人に目撃されたとされています。その後、10ドル以上の所持金があるにも関わらず現場近くの映画館、テキサス劇場に切符を買わず押し入った。そこに劇場の通報で警官かけ込み、劇場側は映画を中止し明かりをつけた。警官はすぐに Oswald を見つけ逮捕に向かったが、Oswald は持っていたピストルをマクドナルド巡査の頭に突きつけた、が、幸い不発に終わり、6人の警察官が彼に飛びかかって逮捕した。(9月22日13時50分)。
これが Oswald 逮捕の公式発表ですが、内容は地方検事が Oswald の暗殺後に発表したことであり、Oswald が自供したわけではないということです。事実、Oswald が警官を射殺したと証言した男の弟が間違えられ殺されています。また、他の2人の目撃者も頭を撃たれて殺されていることから、おそらく Oswald は警官を射殺した犯人ではないのでしょう。

この逮捕劇は、暗殺事件から80分後のことで、最初は警官J.D.テイピット殺害容疑の逮捕でしたが、12時間後、Kennedy 大統領暗殺犯として告発されました。

Outside the Texas Theater

Oswald は、当時 TSBD ビルの従業員で、以前にソビエトに行ったことがあり、狂信的なカストロ支持で共産主義的な思想の影響を受けていたとされています。彼の、左手にライフル、右手に左翼系新聞を持って庭の柵の前で撮影した写真が、新聞や雑誌で報道されました。しかし、写真は顔と身体の陰の出来方が不自然であることから、合成されたもののように思われます。彼も終始合成写真だと主張していました。

ダラス警察署前で記者団の質問に立つ、Oswald

23日、ダラス警察が硝煙反応の結果を発表しました。両手及び顔についてパラフィン検査を行ったが、両手からは硝煙反応が出て銃器を扱ったとしながら、顔の検査結果は分からなかったとしています。ライフル銃を使用したのなら顔にも硝煙反応が出るはずです。