ライフル射撃競技


ライフル射撃は、学生時代(1982年)から始めたので、結構永くやってます
大学卒業と共に手続きのめんどくささからみんなやめていったのですが、私は未だに続けていたりします
学生時代は、段級審査で初段を取り、和歌山まで徹夜で車を走らせて全国大会に出場したり、結構楽しかったです
社会人になると、なかなか練習する時間もとれず、さらに朝霞射撃場が大会の時しか使用できなくなったのはつらいです
長瀞射撃場に練習に行くには1日がかりになってしまい、だんだん練習もしなくなり、大会での入賞も縁遠くなってます、でも、それなりに大会では楽しく撃ってます(^^;

今、所持しているライフルは、Feinwerkbau Model 300S Super-Match(エアライフル)、アンシュッツ Model 1407 コンチネンタル(SB)の2丁です
ピーク時は、エアライフル2丁、SB、ピストルと4丁所持していました
上記の銃は、精度、構造、使用弾丸ともに、玩具店に売っているエアガン(ガスガン)とは全く別の物です

射撃をやってますというと、危険じゃないですか?とよくいわれます
なぜなんでしょう?
銃自体は勝手に弾が出ることはないし、弾も故意に衝撃を与えたり、火の中に放らないかぎり危険はないです
射撃は射撃場以外ではできませんし、射撃場では標的以外に銃口を向けることはありえません
永く標的射撃をしていますが、事件事故は聞いたことありません(狩猟は別ですね)
他のスポーツよりずっと安全だと思います

銃は単なる道具にすぎません
以前、朝日新聞襲撃時にニュースで久米宏が、日本で散弾銃の許可なんかなくせばいいと発言していました
これは、銃に対する偏見だと思います
事件は、銃が悪いのではなく銃を使った者が悪いのです
親を金属バットで殴って殺してしまった少年の事件の時、金属バット発売禁止しろとはだれも言いません
道でゴルフの素振りをしていて、主婦を傷つけた事件の時も、ゴルフクラブの購入規制はありません
包丁で人を刺す事件があっても、包丁が許可登録制になることはありません
しかし、銃を使った(玩具銃を含む)事件があると、まず、銃があるからいけないと言うことが必ず言われます
これはなぜかというと、それぞれのホントの用途を理解しているからです

金属バットが野球の為にあり、ゴルフクラブがゴルフの為、包丁が料理のため、銃は標的射撃のためにあると私は思います


日本で行われているライフル射撃競技は下記のような種目があります

エアライフル(空気銃)競技(AR)

4.5mmの鉛弾を使用し、10m先の標的に向かって射撃します
1点圏は直径46mmで、10点圏の直径は0.5mmです。射座からの黒点の見かけ上の大きさは約1mmです
種目としては、3姿勢60発競技、伏射60発競技、立射60発競技がありますが、わたしは立射60発競技しか出たことはありません
射撃王国ドイツでは、射撃人口100万人のうち80%〜90%がエアライフル競技だそうです
私が始めたころは、窒気式はエア漏れが起こり、スプリング式が主流でした
それから、ガス式が増えましたが、いまはどのメーカーも主流は、ポンプ式の窒気方式のようです

 

エアピストル(空気けん銃)競技(SAR)

射撃距離、使用弾丸ともにエアライフルと同じです
標的の1点圏は直径156mm、10点圏は直径12mmです
昔はAP(Air Pistol)と略していましたが、ピストルという響きが一般の人に誤解されると言うことなのか(真実は不明)、数年前からSAR(Small Air Rifle)と略されるようになりました
大会の案内で始めてみたとき、新しい種目かと思いました(^^;
他のライフルと違い、エアピストルは日本で500人のみ所持許可が認められていて、全て書類を揃えて許可申請していても、欠番が出ない限り許可はおりません
わたしも、結構待ちました(半年くらいだったかな、、)
また、所持後も他のライフルと違い、競技成績の審査があり、上達しない物は所持許可が剥奪されます(ま、これがあるので欠番が出るのですが、、、)
所持したての頃知らなかったのですが、(^^; 都道府県ライフル協会主催の大会出場は実績に含まれず、日本ライフル協会主催の大会のみ実績になります

 

エアハンドライフル(片手撃ち空気銃)競技(HR)

日本独特の競技です
射撃距離、使用弾丸、使用標的ともにエアピストルと同じです
実質、エアピストルへつながるもの、またエアピストルの所持許可が切れたため行っているというものです
銃は、エアピストルの銃身にスリーブをかまし長くし、グリップにも銃床が付いた形となり見かけはちびっこいライフルです
これを片手で撃ちます
エアピストルからエアハンドライフルへ、またその逆への改造も銃砲店に頼めばできるようです

 

スモールボアライフル(小口径銃)競技(SB)

射撃距離は50m、弾は22口径(5.6mm)のリムファイヤ・ロングライフル弾を使います
標的は1点圏が直径16.24cm、10点圏の直径が1.24mmです
種目は3姿勢、伏射、膝射等の競技がありますが、このところは伏射60発競技ばかり出場しています
このSBは、世界的にライフル競技の主流と言っていいほど普及しています
弾丸も安く、発射時の反動も軽いため、女性や年輩の方の射手も多いです

 

ランニング・ターゲット(移動標的)競技(RT)

射撃距離は50m、弾丸はSBと同じです
10mのオープニング(間隔)を5秒(スローラン)及び、2.5秒(ファーストラン)で走る猪の標的を射撃します
標的の1点圏は直径36.6cm、10点圏は直径6cmでこれを立射60発で競技するようです
銃はSBの銃と同じですが、ライフルスコープの使用が許されています
RT用の射場も、軽井沢国際射場しか知りません

この競技だけは日本クレー射撃協会の所管となっているらしく、これ以上の詳細は不明です

 

ラージボアライフル(大口径銃)競技(LBR)

射撃距離は300m(日本の場合、射場の事情で、50m、100m、150m、200mもあるようです)
使用弾丸は8mm以下のセンターファイヤ弾です
したがって、22口径弾であってもセンターファイヤの場合大口径の扱いになります
標的は、300mの場合1点圏の直径は1m、10点圏は10cmです
種目は、3姿勢、伏射、膝射等があります
私は、ラージボアに進まずトラップ射撃を始めたので、ラージボアはこれ以上詳しくは分かりません

 

学連でのライフル競技種目は、エアライフルと、スモールボアライフルだけです
あとは、都道府県ライフル射撃協会、又は日本ライフル射撃協会の主催大会です



両目照準

たまに、ドラマや漫画などで片目をつぶってライフルをかまえているシーンがたまにありますが、実際には両目で照準します

(1)片目を閉じるということは、意識して閉じるわけで、筋肉と神経の緊張をもたらし視力の低下をもたらします

(2)片目を閉じることにより、もう片方の眼球にも圧力が加わり光の屈折が変わり、目が早く疲れます

(3)片目を閉じると、瞳孔が開いてしまいます

瞳孔は連動するので、照準しているの目の瞳孔も開いてしまい映像の鮮明度が低下してしまいます

よって、両目を開けたまま、片方の目に集中して照準するか、光を通す目隠し板を使用します



所持許可手順を簡単に連ねますと、、、

平成10年度 競技会 予定表   埼玉県ライフル射撃協会